Q&Aいろいろ
お茶に関するQ&A
 
僕のうちでは玄米茶を愛飲しています。昨日使ったままの冷めたお茶を親父が飲むんですが大丈夫なんでしょうか?
昔から『出がらし、宵越しのお茶は飲むな』と言われております。いわゆる、宵越しのお茶は風味上の問題だけでなく、ビタミンCの酸化など成分の変質が進んでしまいます。特に玄米茶の場合は、玄米が腐敗してしまうことも考えて、昨日使ったお茶の葉で飲むことはあまりおすすめすることはできません。特に暑い時期、梅雨時にはご注意下さい。
 
私は、日ごろよく抹茶アイスや抹茶ババロアなど、抹茶の入ったものが大好きなのでよく食べるのですが、本物の抹茶というものはどのような品なのでしょうか?種類などもあるのでしょうか?
玉露茶を育てるのと同じ、直射日光が当たらないようにした「覆下園(おおいしたえん)」という茶園で栽培された茶の芽を用い、蒸気で蒸した後、乾燥させた茶を「碾茶(てんちゃ)」といいます。この碾茶を石臼で挽いたものが抹茶です。

抹茶の原料は、普通のお茶っ葉に比べ収穫時期も収穫場所も収穫量も少ないのが現状です。茶道では、この抹茶を使用してお茶の作法を行っています。表千家・裏千家等茶道に使われる濃茶用(甘い)と薄茶用(渋い)の2種類があります。 その抹茶を使用した食品が多いのは、書き込みをなさっている通りで、我々の日常の中に多くあります。ただし、金額的には一般のお茶に比べて高いのが標準であります。ご購入される際には20g800円〜1,000円以上の抹茶であれば本物の抹茶を味わいいただけると思います。
 
時間が経つと、緑茶の色はなぜ茶色に変わるのですか?
緑茶の浸出液が茶色に変わることを「褐変」と言います。
この褐変は、緑茶に含まれているカテキン類の酸化によって起こり、浸出液の色が変化します。
 
ノンカフェインの緑茶を販売はしていないでしょうか?
現在、完全にノンカフェインの緑茶の開発に付きましては、技術的に困難な状況であるようです。カフェインの少ない緑茶はインスタントタイプ等では見かけることもあるようですが、当社と致しましては大変申し訳ございませんが今現在販売や開発予定はございません。

お茶の中でも、番茶・玄米茶・ほうじ茶等は、緑茶(煎茶・玉露)等と比較してもカフェインはかなり少なくなっておりますので、ご参考までにご紹介させていただきます。
 
お客様に緑茶を出すとき、何番茶がいいのですか?また、何煎目がいいのですか?
何番茶がいいのか?
産地により異なりますが、茶摘みは一回に限るわけではありません。お茶は年間2〜3回程度摘採され、通常、その年の最初に摘むお茶を「一番茶」といいます。(いわゆる「新茶」です。)そして、最初の茶摘みの後、ふたたび萌芽し成長した葉を摘んだ物が「二番茶」、さらにその後が「三番茶」となります。

一番茶は、旨味成分のアミノ酸を多く含んでおり、渋みや苦みの成分は少ない等味に違いがあります。また、前年の秋から冬にかけて充分休眠し、冬を越した後、春の陽射しをいっぱいに浴びることによって蓄えられた成分が蓄積しているため、成分的にも上質とされています。よって、お客様にお出しするお茶として、一番良質である「一番茶」は、最適なお茶であると言えると考えられます。

何煎目がいいのか?
まず一回目のお湯を急須に入れ、茶碗に注いだお茶が一煎目といわれます。この一煎目で、急須の中でよりが開きうまみが溶け出します。お茶の成分に関しては、35〜40%が水に溶ける水溶性のものであるといわれ、一煎目でその80〜85%の成分が溶け出します。そして、その後に残った茶葉で入れるのが「二煎目」、その後が「三煎目」となります。

このことから、お客様にお出しするお茶として、一番お茶の成分が溶けだしていて美味しい、 「一煎目」のお茶が良いと考えられます。しかし、通常煎茶であれば三煎目ぐらいまで楽しむことができると思いますが、その時は一煎目を入れる際に、急須の中にお湯を残さないことが大切です。急須の中にお湯(お茶)が残っていると、その中で茶葉が開ききってしまい、必要以上に成分が溶け出すことになってしまいます。

おいしくいれるコツのひとつとして、“最後の一滴までしっかりしぼり切る”ことです。これにより二煎目以降もおいしく楽しんでいただく事が出来ます。二煎目をいれる際は、時間をおかず急須からすぐ茶碗へ注いで、しっかりとしぼり切ります。そうすれば、三煎目くらいまでおいしく入れることができます。茶葉の持ち味をそのつど充分に引き出して、一煎、一煎をお楽しみ頂ければ幸いです。
 
新聞で読んだのですが、「緑茶はガンに効く」のでしょうか?
お問い合わせの「緑茶はガンに効くか」についてですが、現在までのところではマスコミを通じて発表されている内容を見る限り、実際に緑茶をがん治療への投薬に 使用したり、がんを治癒するところまでは至っておりません。あくまでも各者が研究を通じて得た、予防における一学説として、「がん予防の効果として期待できるかも」とした発表がある状況です。現在も医学会では、がんと緑茶の関係について研究を進めており、今後が待たれます。以下は、医学会からの最近までの研究発表について取りまとめました。
  • 1991年夏に開催されたアメリカ化学協会総会の場でアラン・コニー博士は、「発ガン物質と日本の緑茶を飲ませたマウスは、発ガン物質だけのグループに比べ、ガンの発生率が50%以下になる」という実験結果を発表。
  • アメリカ、ファン・チャン博士は、タバコの消費量が米国より多い日本人の成人男性の方が、何故か肺ガン発生率・死亡率が低いことに着目。動物実験で確認の結果、「緑茶を与えたマウスは肺のガン腫瘍の発生が45%少なかった」と発表し、さらに緑茶の産地で胃ガンの発生率が低いことが日本国内で知られていると報告した。日本国内においての調査では、その発生率に5倍という驚異的な開きがある場所もあり。
  • 1994年6月1日付けのニューヨーク・タイムズ紙では「緑茶にはガンに効果的なものがある。」という見出しで緑茶の効能についての記事を掲載。記事では「数知れない大勢のアジア人が好んで飲んでいる緑茶が、食道ガンの発生を抑制する効果があるようだ」とアメリカ国立ガン学会の発表について報道。
  • 1996年、埼玉県立がんセンター藤木博太副所長のグループからは、「毎日お茶を10杯以上飲めば、全く飲まない場合に比べ、ガンの発生率が50%以下に押さえられることをマウスを使って実証できた」と発表。
  • さらに、緑茶に含まれているタンニン(渋味の成分)の主成分であるEGCG(エピガロカテキンガレート)にガン抑制効果のあることを動物実験で確かめた。「EGCGを塗って15分で膜ができ、16時間以上たっても効果がある。緑茶を飲めば胃にこうした膜ができる。もちろん、緑茶の成分だから副作用もない。やはり緑茶はガン予防に役に立つことがいっそうはっきりしてきた」と話している。
  • 1998年朝日新聞:こうした結果を受けて、緑茶を大量に飲まなくても「がんの予防に効果がある」緑茶成分を「錠剤」にする研究に、埼玉県立がんセンターと埼玉県茶業試験場が来年度から乗り出す。がん予防効果を確かめるため、臨床試験にも取り組む方針だ。
お茶(緑茶)は、最近の研究において、ガンとの関係の他にも、食中毒・O-157を防ぐ、動脈硬化・高血圧に効く、虫歯・口臭予防を防ぐ、風邪を防ぐ、老化を防ぐ、ダイエット等々様々な予抑・予防の効果があることが判明されております。

ビタミンCが多く、低カロリーで、アルカリ性の自然食品(無添加)としての飲料であるお茶。お茶を美味しく頂いているうちに、体調や気分が整えられ、他の飲料にはない数々の薬効を自然と体内に吸収できる。まさに「不老長寿の妙薬」と言われる所以でありましょう。
 
妊娠8週目の妊婦ですが、お茶がおいしくってごくごく飲んでしまいます。しかし医師によると、あまりカフェインを飲まない方がいいということなので、緑茶はいいのかなぁと思います。もしよろしければ、詳しいカフェイン含有量と、妊婦のカフェイン摂取量の関係を教えていただければと思います。
昔からよく刺激物は妊婦によくないといわれてきました。それが母体に障害を起こしたり、あるいは胎児に悪影響を与えたりするものと考えられていたようです。緑茶、紅茶、コーヒーの成分の中で問題になるとすればカフェインですが、一般的な常用量では母体、胎児ともに障害がありませんので無理に制限する必要はありません。
お茶のカフェイン含有量(茶葉100g当たり%)
煎茶
2.3(抽出液0.02) <茶 10g湯430ml(90℃) 1分抽出>
ほうじ茶
1.9(抽出液0.02) <茶 15g湯650ml(90℃)0.5分抽出>
紅茶
2.7(抽出液0.05) <茶2.5g湯100ml(90℃) 2分抽出>
参考:図説食品成分表新訂版より
カフェインの効用
  1. 血管を拡張し、また冠状静脈をゆるめるので血管の循環を良くし、心臓の心拍数を増し、酸素消費量を上げる。
  2. 利尿作用があり、心臓病によるむくみをとる。
  3. 消化液の分泌を良くする。
  4. 脳の働きを活性化し、精神作用が高められる事から疲労を克服する。
  5. 肝臓に対する薬の効果を高める。
  6. 高血圧からくる頭痛の治療に効果がある。
ただし、これは適量(体重1kgあたり1〜5mg程度)摂取した場合であり過剰に(15〜30mg/kg体重)とった場合は、悪影響が出る可能性があります。また、肝臓病や他の疾患で薬を飲んでいる場合や妊婦は健康な人より分解されにくいので飲み過ぎには注意が必要です。しかし、このようなことが学問的に根拠があるかというと必ずしもそうではなく、むしろ根拠のないものがほとんどのようです。

妊婦に栄養上重要で不可欠な微量元素に亜鉛があります。鹿児島大学医学部産婦人科教室の森一郎先生らの研究グループは、近年欧米で注目されている無機質、特に亜鉛・銅と低体重出生児との関係について調査したところ、妊婦で亜鉛を豊富に含む緑茶を飲む人と、全く飲まない人と人との間には、大きな開きのあることがわかりました。緑茶は亜鉛を豊富に含む食品で、煎茶(葉)には100g中134mg、煎茶(抽出液)には100g中6.4mgも含まれています。

このように、妊婦には緑茶を勧めている場合もあるのです。妊娠後期でもありますので、緑茶に関わらず刺激物の過剰摂取は良くないと思いますが、お茶を飲めないことがかえってストレスになってしまう事もありますので、あまりがぶ飲みはせず1日に1〜2杯飲む程度なら、心配はないでしょう。でも濃いお茶は胃を荒らしたり、夜眠れなかったりするので薄目にしたほうがよいと思います。これからも日本茶をご愛飲頂けます様、宜しくお願い申しあげます。

参考:岡山県医師会HP「お茶の科学」山西貞氏著 裳華房