お茶のこと

伝統あるお茶をいただく

煎茶が普及して300年余り、
山本山は日本全国に広がる茶産地とともに
歩み続けてきました。
各地のそれぞれの土地の味わいが、
お茶の甘みや渋みの中に表れます。
貴方好みの産地の味わいを、
山本山のお茶でぜひ発見してください。

厳選された茶葉

各産地から厳選して
選ばれた茶葉をご紹介いたします

玉露

合組

鹿児島知覧茶

福岡八女茶

静岡掛川茶

京都宇治茶

埼玉狭山

静岡川根茶

お茶の作り方

一、新芽

冬の間、根はゆっくり休み、栄養成分を根からどんどん吸い上げ茶葉(新芽)に蓄えます。こうして出てきた新芽は爽やかな香りとみずみずしい旨味成分をたっぷりと含んだ新茶となります。

二、蒸熱

摘採された生葉の酸化酵素の働きを止め、独特の青臭さを除き緑茶特有の香味を発生させ、短時間にむらなく蒸して乾燥させます。普通煎茶で30~50秒、深蒸し煎茶で60~90秒の蒸し時間です。

三、粗揉

茶葉内部の水分を低下させるため、約100℃の熱風を送りながら攪拌。適度に摩擦・圧迫を加えながら揉みます。茶葉の水分を均一にして乾かすための第一段階です。

四、揉捻

粗揉工程でのもみ不足を補います。茶葉をひと塊にして加熱せず圧力を加えて揉み、茶葉の水分を均一にするために乾燥させていきます。

五、中揉

揉捻後の茶葉には水分含有量がまだ多いため、再び乾燥した熱風を送り攪拌しながら揉みます。茶葉を次の精揉工程で整形しやすいように乾燥させます。

六、精揉

この工程は、茶葉に重圧を加えつつ揉盤上を前後に往復転動させて細く伸直に整形していきます。この工程によって煎茶特有の形状と香味が生成されます。

七、乾燥

精揉によって形状が整った茶葉は、さらに乾燥させて貯蔵に耐えられる含水率5~6%前後になるまで乾燥させます。こうしてできたものを荒茶といいます。

八、荒茶・仕上げ

各茶産地の製茶工場で、生葉から上記のような数々の工程を経て乾燥工程の段階まで加工されたお茶を荒茶といいます。荒茶のままでは形が不揃いで、商品としては見栄えが悪いので、茎や粉、柳(大きい葉)などを選別し、美味しいお茶に仕上げます。

九、選別

静電気によって荒茶の中の茎茶を取り除く工程です。

十、火入れ

荒茶のままでは水分も多く常温では長く保存できませんので、長期間貯蔵に耐えられるように、また商品価値および香味を向上させるために火入れ作業(乾燥)を行い、含水率を約2 ~ 3% までにします。

十一、合組・袋詰

仕上・選別・火入作業によって仕上げられた様々な産地のお茶をこの合組機を使って合組(ブレンド)して味を均一にします。合組機でブレンドされたお茶は製品として出荷されるために袋詰めされます。

玉露

玉露は山本山六代目である山本嘉兵衛徳翁によって考案されました。玉露は一番茶の発芽期におよそ3週間覆いを行うことで旨み成分のテアニンを増加させ、とろりとした甘みの茶葉を作ります。また「覆い香」といわれる香りも玉露特有のものです。山本嘉兵衛徳翁が考案した、最高級の甘みと濃厚な味わい、馥郁(ふくいく)たる香りをお楽しみください。

〈 茶葉 〉

合組

産地の異なる茶葉を配合したお茶を「合組」と呼んでいます。通常、天候によって旨み・渋み・苦みなどが左右されてしまいがちですが、産地の異なるお茶をブレンドし味の均一を図ることで、年間を通じて安定した品質の美味しいお茶をお楽しみいただけます。

〈 茶葉 〉

鹿児島 知覧茶

知覧は明治初期からお茶の栽培をしている、鹿児島を代表する南薩摩地方の産地です。温暖な気候と広大な茶園で大切に育てられ、お茶の良さを引き出すために火入れ加工がされています。そのため、さわやかな香りと水色の濃さ、豊かな味わいが知覧茶の特長となっています。

〈 茶葉 〉

福岡 八女茶

八女地方は矢部川と筑後川に挟まれた肥沃な土壌で、お茶を栽培する自然条件に恵まれた場所です。特に山間部は上質なお茶の生産に適しており、日光を適度に遮ることでうま味成分のアミノ酸が作られ、渋みの少ない深みのあるまろやかな味わいのお茶が作られます。

〈 茶葉 〉

静岡 掛川茶

掛川市は日本一のお茶の生産量を誇る静岡県の南西部に位置し、東は大井川西は天竜川に挟まれています。年間平均気温15~16℃と温暖な気候に加え、適度な雨量があるため良質なお茶の産地として知られています。その特有の地形のため、冬は雪がほとんど降らず、春には朝露が多く発生し、絶品の茶葉を育てます。掛川茶は水色が明るくやわらかなのどごしが特長の深蒸し茶です。

〈 茶葉 〉

京都 宇治茶

宇治茶は、新茶を摘み取ってから秋まで熟成させて完成する香り高いお茶です。宇治茶が育つ山間地では、昼と夜の温度差が大きく川に霧が頻繁に発生します。この環境がお茶に馥郁(ふくいく)たる澄んだ香りを持たせます。さらに香りを活かすために蒸しを抑えた製法で作るため、水色は透明感のある山吹色をしており、まろやかで濃厚な味わいのあるお茶になります。

〈 茶葉 〉

埼玉 狭山茶

狭山のお茶は、宇治茶、静岡茶とともに、多くの人に親しまれています。「狭山火入れ」と呼ばれる程の強火の火入れが特長で、香ばしい香りと深蒸しによる濃厚な味わいを感じることができます。近年では周辺の都市化が進み、生産量が少なくなってきている産地のお茶です。

〈 茶葉 〉

静岡 川根茶

川根は大井川流域に位置し、朝晩の温度差が大きいため香り高いお茶の栽培にとても適した産地です。うま味と渋みがしっかりと感じられるお茶で、蒸しを強めに入れることにより水色は濃いめの山吹色になり、香り高い濃厚な味わいを楽しめるようになります。

〈 茶葉 〉

山本山のこと